2018-01-01から1年間の記事一覧

自作自演

瘋癲さんから1ヶ月に2回くらい、頼まれごとをされる。何箇所かのウェブ本屋で彼の著作を買うことだ。お金は彼が出すけど、海外の書店での注文は面倒だし、また、彼が書いたレビューをコピペしてアップしてくれだの、レビューにいいねしてくれだの、欲しいも…

愛されるってこういうこと。

あなたの喜ぶ顔を見たかったんだ、って言われたい。会えますか?会いたかったと言われたい。ずっとこうしていたいと言われたい。声が聞きたくなったと言われたい。未来のことを話したい。お金のことはもう心配しないでいいから、と言われたい。一緒に暮らそ…

反射

アクセスバーズの練習台になって8回目。ここのところ、あの15年は何だったんだろうって頭から離れなかった。アクセスバーズを受けながら話していたら、私を根本的に苦しめている、ある反射に気づいた。反射だから、自覚することが出来なかったのだ。どんな事…

売血愛

瘋癲さんの家に行って、泊まった私は彼といると悲しくなるけどそれがどうしてだか、わからない。きっと、言葉の節々から、愛されていないって感じることがあるからだと思うたとえば、私が助からない病気だってお医者さんに言われたらどうすると聞くと僕が医…

瘋癲さんはよく嘘をつく。嘘だなとはっきりわかる時は、時系列の整合性が合わない時、言葉のエッヂが落ちるとき、返答するときに、つまるような間があるときだ。私はプライベートになると、それについて言及する気が起きない。仕事だったら言及する。誤魔化…

中の人

梅雨に入ってから、気が付くと猛烈に落ち込んでいた。この時期の落ち込みは原因が無くて、 朝起きたら虫になっているように唐突に始まり、 そして虫のまま生きなくてはならないのだった。空気がどろどろだし、5感の感覚が全て半分以下になる。気力が無くな…

悲しい予感

瘋癲さんの家に泊まりに行くことになって、職場から電車に乗りながら、意味も無く自分の中に悲しい予感がどんどん重く広がってくるのがわかり、不思議になった。これ、なんだろう?電話して、キャンセルしたほうが良いかな。相当迷ったけど、迷ったときには…

超低空のダンディズム

今日はお仕事何時頃に終わりますか?と瘋癲さんからショートメールが来た返信したらそちらに、一緒に行く?というテキストが来た。嬉しかった。途中の駅で待ち合わせて、一緒に私の家に行った。寝る時に朗読してちょうだいとお願いした。冷蔵庫にあるもので…

泣きながら

今回久々の深層筋が立たないような落ち込みはどのくらいかというと、歩きながら泣けてくる状態で、私の中ではかなり高い。気功をして、セントジョーンズワードを飲み、レスキューレメディを垂らし、人に連絡を取り。でも一人になるとすぐ始まる。波打ち際に…

苦しい・苦しい

梅雨に入ってから、苦しい。気持ちが落ちるというより、胃の裏が重くて重くて、体を2つ折りにして歩くくらい、苦しい。本当に苦しい。昔はこれが4ヶ月から5ヶ月続いて、もう本当にこれが治るならなんでもやった。自分を客観視する、やってます。運動、や…

朗読と王将

瘋癲さんと一緒にいて楽しいのは会話しているときで、 時間を忘れてどこまでも話していたいと思う。 感性が合うので疲れないし、また彼の話をつまらないと思ったことも無い。ぞくぞくするほど嬉しいときは、朗読してくれるときで、 彼は「読んで」というと読…

自分を愛する

瘋癲さんと電話で話していたら、何かの会話の流れで彼が、「僕は自分を愛しているから」と言い、「だから、死にたくないんだよ」と、続いた。使用する言葉の選択に細かい彼から「愛する」という言葉を初めて聞いたのにも驚いたし、それが完全な形で自分に向…

青緑は青より綺麗であるべきか

私が緑として、相手が青として、一緒にいるとき、私たちは青緑だ。私は、それは単色とはまた違う美しさの色、そして絶対に綺麗な色でなくてはいけないと考えている。そうでなくては人といる意味が無い。人の存在と呼応し合って、二人の間の色を作っていく。…

一緒に

瘋癲さんの家、というより部屋、に行った。 相変わらずクラクラするほど散らかっていた。「この詩の解釈についてどう思う、僕はこう考えているんだけど」瘋癲さんは昔の、質の悪い紙で作られた雑誌に掲載されていた詩を開いて見せた。片仮名。繰り返し。怒り…

どんな顔だったか思い出せない

私は人の顔の判別が苦手で、全体の輪郭やフォルムに助けを求めて人を記憶する。同じ背格好の人は区別がつきにくい。加えて、身長が違っても、茶色のセミロング・痩せ型・眼鏡・色白、といった点が同じだと私にとっては相似形になるので、区別がつかない。以…

トラウマに再び近づいて

瘋癲さんが 「長く生活していた元恋人と共同研究をしようと思うんだけど、このアイディアについてどう思う」と聞いてきた。素敵なことだと思った。そう伝えた。次に昔のことを思い出した。大切な女友達がいると言われていて、実は友達を越えた関係の女性だっ…

優先順位

先日、「もし気があったら、恋愛を前提に、まずは一度お会いしましょう」という方と会ってきた。院卒、大手会社勤務、離婚、子供高校生、運動好きで煙草飲み、犬飼い。良い人だ。でも、瘋癲さんとの会話に比べたら、彼との会話の面白さは5パーセント以下だ…

腕の中へ帰る

瘋癲さんと私は身体のサイズが合うので、瘋癲さんが横を向いて両腕を私のほうに放ると、私が瘋癲さんの腕と胸の籠にすっぽり入る。筋肉が少なく脂肪がほどよくついて、皮膚がさらさらで毛のない彼の身体は私の首の下にあってもうっ血することがなく私の首に…

自分が傷つけているということ

昨日、瘋癲さんと寝ていて、彼が私の身体のカーブを隅々まで撫でたので、「つるつるなのが私の取り柄なの」と言ったら、瘋癲さんが驚いた様子で、「取り柄がつるつるなところなの?他には無いの?」と聞かれた。うーーーーん。思いつかなかった。何だろう。…

元の場所へ

長く長く一緒に暮らしていた元パートナーから連絡があって、その内容に少なからず苦しくなった。彼は大変な家庭環境で育ち、私との生活に平安を見出していた人だった。初めて家でくつろげると、嬉しそうに寝そべってアイスを食べていた。どうしてあの場を壊…

何を言ったか、何をしたか

瘋癲さんが、あなたに僕の故郷の料理を作ってあげよう、と言った。彼は半日かけて材料を買い揃えて、家に来て、作ってくれた。美味しかった。懐かしい時間の復活。歓迎して良いんだろうか、拒むべきだろうか。でもそうだ、何を言ってくれたか、じゃない。何…

心の重さ

今日は夜から人と会う以外予定が無かった。やることは沢山あったけど、寝ていた。夕方までいくらでも寝られた。自分を責めたり、人と比べたりする気持ちが沸いてくることが無く、凄く鈍い平和の中で、薄暗くなってきた部屋を見渡した。不思議だ。この気持ち…

君は、美味しいんだよ

目線を落として君は言った。誰と会っていたのやっと、聞けたね。でも、僕が歌うようにさあ、誰だろうなと言って、そのまま楽しそうにしていれば君は可愛そうに、黙ったままなんだ。いいからおいでと言えば隣にやってきてそこで体中をゆっくり撫でてあげれば…

話しかけたい

昨日瘋癲さんに電話したら、外の雑踏音の中「なんか電話がかかってきた」という声とともに電話が切られてしまった。出られない状況ですか。そうですか。と思った。何をしてるのやら。凄く気分が悪くなった。2時間くらいして、着信が3回あった。電話してみ…

どこまでも笑顔が眩しい人

男友達に、大馬鹿野郎がいるんですけど、普通にオッサンなのに、大馬鹿すぎて、全く一人身のまま、黒いバカ犬と一緒に海の近くに引っ越して、自分の仕事は、バカなのにどうしてちゃんと納期とか見積もりとか出せているのか謎だけど、恐らく人並み以上に稼い…

理想の顔

理想の顔ってのがあってですね。知人の奥さん。ちょっと寂しそな、美人です。SNSやってるので、たまに覗きにいって、眺めてます。美人が好き。髪の長い美人が好き。細目が好き。あんなに綺麗だったら、なんでもイメージ通りに決まるのではないか。そんなこと…

人の存在で自分の幸福度を補填しようとしない

瘋癲さんと一緒に寝ながら話している時、彼が 「身体から始まった関係はドライだからね」 ということを言った。男女の色々な話の最中に、極めて自然に発声されたので、私たちのことを指しているのかどうか、咄嗟にわからなかった。しかし一気に苦しくなった…

皮膚が、ベルベットのように

2016年の5月に同居していた彼と別れて、あまりの出来事に怒りも悲しみも感じないまま、ずっと一人の生活を送りながら2017年になった。一人の生活で、私の部屋は私の内臓のように変化していった。2017年の12月、なんとなく出会いサイトに登録した。並んで夜道…