人の存在で自分の幸福度を補填しようとしない

瘋癲さんと一緒に寝ながら話している時、彼が
「身体から始まった関係はドライだからね」
ということを言った。

男女の色々な話の最中に、極めて自然に発声されたので、私たちのことを指しているのかどうか、咄嗟にわからなかった。

しかし一気に苦しくなった。

「瘋癲さんはあなたのことが好きなの?」
と友達に聞かれる。

嫌いではないだろうけど、それを彼に聞いてはいけない気がする。

聞いてもうまく話をそらされて、余計に悲しくなると思う。

しかし、聞かなくても、ときどき空しく感じる。

例えば瘋癲の分際で他の女性にまだアンテナを立てているのが見受けられたり

今までの多彩な女性関係やセックスの話を淡々とされたり、

僕は長年同棲していた時でも他の女性とセックスするような男だからね、という話を聞いたり、

私が一生懸命話した感情を伴う話を、全く覚えていなかったり、
(結局興味がないのだろう)

これ以上は、踏み込んで来て欲しくないんだよねー、という、柔らかながらはっきりとした線引きを感じたりするときには。

でもそれがあるから、私たちは今だけを全力で慈しみ合えるのだろうな、とも思う。

昨日、寂しくなったけど、だからといって電話するのも気が引けて、

「私を好いているからこそ、彼がしてくれる」

と思われるシーンをいくつも並べてみた。

つまり、
「こういうことは、セックスだけの相手には言わない筈よ、しない筈よ」

という行動を並べてみたんですけど、

例えば私の家と彼の家と合わせて3泊一緒にいたこととか、

彼が遠い実家に行った帰りに「もうすぐ東京につくよ!」と連絡をくれたこととか、

後ろから抱きしめながら「昔のボーイフレンドが戻りたいって言ったら、あなたはどうするの」と聞いてきたり、とか。

色々考えているうちに、

いやいや、本気の優男だったらするかも、むしろ余裕でする行動かも、と思えて来ました。

彼のことは、普通に好きですが、

自分の研究が優先のあまり、全くお相手の人生に責任を取りたがらず、

女性は「今」を愛でるに限る

という瘋癲さんのような男性に深入りするなら、背中一面くらいの大火傷覚悟で先に進まなくてはいけない。

そんな力も時間も、もう無いわ。

昨夜、彼と一緒に過ごしたとき、

「そうか、これは〔セックスもできる面白い異性の友達〕なんだわ」

と思った。

だから私も本当のパートナーを見つけなくては。

私は、この人、と思う人がいたら、

一生を一人の人と添い遂げたいんです、本当は。

何かに打ち込んでいる人が好きなので、

50代の学者さんが良いんです。

お互いが絶対に面白く作用し合う。保証します。