どこまでも笑顔が眩しい人

男友達に、大馬鹿野郎がいるんですけど、

普通にオッサンなのに、大馬鹿すぎて、

全く一人身のまま、黒いバカ犬と一緒に海の近くに引っ越して、

自分の仕事は、バカなのにどうしてちゃんと納期とか見積もりとか出せているのか謎だけど、

恐らく人並み以上に稼いでて、好きなときに波乗りしている。

で、

昔からすんごく良かった笑顔がもう、超絶良くなっている。

人気のある馬鹿だから皆が集まる。

それがSNSにアップされているんだけど、

もう涙が出るくらいかっこいい。

感覚が合うので東京にいるときは2,3カ月に一度くらい、会ってたんだけど、

肉を七輪で焼きながら排泄物と体液の話をする。

ウンコと母乳、ウンコと精液、ウンコと血液。

彼の同級は

「今はいいけどさ、老後苦しくなるだろうね」
「あいつはバカだから」

と言うくくりに入れて、自分のたるんだ眼の隈を胡麻化している。

素敵すぎて、ついていけない。

彼は誰にでも分け隔て無く付き合うので、

「俺が死んだらさあ、俺の肉食わない?」

と言う。

食いますとも。食べさせて。煙草の香りでまずそうだけど。

私の肉も欲しいならどうぞ。

年を重ねるほど光り輝く人は珍しい。

死ぬまで、そのままで。

死ぬまで、好きです、お邪魔にならない程度に。

私もそう先が長い訳ではないので、好きな人には好きって

どんどん伝えていきたい。

おやすみなさい。