マンウォッチング

パーティと容姿と財力

明日、あるパーティに出るんです。 私は、結婚式やお祝いの、いわゆるドレスアップが必須の正式なパーティが何より嫌いで、 そこはありとあらゆるヒエラルキーが一目瞭然になるからです。 財力、美貌、個性、個人的充実。 たまに、先の3つが欠落してても、4…

男のロマン 嫌いなもの

男友達と話していて、 タクシードライバーという映画の話になった。 あれは男のロマンが詰まってる映画だと言ったら、 彼がこう返してきた。 「そんなことを言ったら、映画なんてみんなロマンでできているじゃないか」 そしてこう言った。 「そういう言い方…

他人は他人として勝手に生きている

先日、ある方面の先生と食事をして話したのですが、 彼の奥さんが瘋癲さんと似ている人だった。 ①自分で決めたこと以外は絶対にやらない ②よって自分で決めたことに関してはストレスにならない ③それ以外のことは断じて、やらない ④好き嫌いがはっきりしてい…

ひとつあげよう、いや、やめよう

瘋癲さんはピントを合わせようと決意したとき以外はだいたい脳をゆったりさせているので、 よく同じ本を買ってしまう、そうだ。何ヶ月か前、 この本いいね と言った本を2冊持ってきて、間違えて買っちゃったから、1冊あなたにあげようと言ってくれた。その…

ヤクザ

瘋癲さんの部屋に行って、ヤクザのブイシネマを観た。ブイシネマのヤクザの人達は、とてもカッキリした定型を持っていて、何を話すにも顔面神経痛みたいな顔をする。あれの何があんなに殿方を引き寄せるのか、全く不思議だ。あの画面に、特別位の高い人とし…

どこまでも笑顔が眩しい人

男友達に、大馬鹿野郎がいるんですけど、普通にオッサンなのに、大馬鹿すぎて、全く一人身のまま、黒いバカ犬と一緒に海の近くに引っ越して、自分の仕事は、バカなのにどうしてちゃんと納期とか見積もりとか出せているのか謎だけど、恐らく人並み以上に稼い…

快晴の下の穴

昨夜は外泊で、朝食も外食。快晴。レンガを感じさせるような強いコーヒーに熱い牛乳を加えた定番を飲む気が起きず、さてどうしようかと考えながら歩きながら細い道に現れた、営業してるかどうかもわからない風貌の喫茶店に入ってみました。賭けだけど、と思…

騙され屋

彼と秋の道を歩きながら、ふとお金の話になり、彼がこう言いました。「今まで女に金を借りたことなんて無かったよ。貸したことならあったけど。そんな弱みを見せるようなことはできなかった。金盥には言えた。多分、本当に長く一緒にいると思ったんだと思う…

加齢臭

父が、70歳を過ぎた頃から、かなりはっきり独特の匂いがするようになった。何か練ったものを全身になすりつけたような、へんに甘く、すえたような、お香のような匂い。ジジイ臭だ。これに近い匂いは、昔の職場の相談役のじいさんが強烈に発していた。そのじ…

あんたが大将

私のまわりの殿方は、いわゆる「オレ様話」が好きな方が多く、話のオチは必ず「オレ様」に巻かれてゆく。楽しそうにオレ様を広げて行くのを見ているのは面白い。でも頭のなかにはいつもこの曲がはじまってしまいます。すみません。悪気は無いのですが。100カ…

動物として

最近、歳相応、についてよく考える。それは同じ世代で見苦しい女性を沢山目にするからだ。歳相応に、男らしく、女らしく、っていうのは、人の為の自己表現のありかたを押し付けられるようであまり好きな言葉ではないけれど、現在のアラフォーは見苦しい。似…

体は乗り物

同僚は皆、鏡を良く見る。私は、ほぼ1日3回しか自分の顔を見ない。朝起きたとき。むくんでないかな。朝、化粧するとき。夜、化粧を落としたとき。ちゃんとマスカラ落ちたかな。終わり。あとはトイレでもなんでも、自分のことはあまり見ない。なぜなら、私…

下っ端君

最近、美容室に併設されたサロンで新しいメニューの研修を受けながら、施術をしている。下っ端の、貧相に痩せた金髪の痩せた男の子が何人か、コーヒーを入れたりケープをたたんだり洗濯をしたり、いわゆる下働き、をしている。愛想の良い男の子が殆どだけど…

人はなんで生きるか

誰の体にも特徴があって、これまでの積み重ねがあって、暮らしや性格や考え方がある。沢山の人に触っているうちに、色々な体の傾向や分類もなんとなく出来てくる。一人一人が面白い。本当は毎日「こんな方がいらした!」って書きたい。書いちゃいけないかも…

世界の中心で引き寄せを叫ぶ

引き寄せ、引き寄せって、なにかにつけて声高に主張する人がいる。多分「本当なんだよ、やればできるんだから、やってごらん」という幸せのおすそ分け的な気持ちで表現しているのだろう。あとは「私ったら、今、こんなに幸せ!」って拡声したいのだろう。私…

借金を返してもらうには

私は今まで、とても人に言えないくらいのお金を親しい人に貸して来ました。その額面を感覚として申し上げますと、年収の2倍以上です。ライトに(でも頼む時はまじめ)借金を申し込む彼らの(女性もいる)思考のパターンはほぼ同じ、と言って良いのですが、ht…

バカ愛おしい

移動する時間帯のに一番お勧めなのが、午後4時から5時の間だ。この時間は季節によって色々な段階の遊びに夢中になっている小学生が見られるし、下校中の思春期連中もいる。冬の4時半すぎは薄暗い。子供の力はまだまだ遊ぶ気まんまんなのに、外はもう夜の仲間…

ファンキーな屁理屈

夜遅く大井町線にのったら、サラリーマン2人が言い合いをしていた。どうやら酔っ払いのおっさんがガンガン人にぶつかりながら車内を移動したらしく、それをあんちゃんがとがめ、おっさん逆ギレし、そこから「謝るべきでしょ」「嫌だ」がこじれたらしい。私の…

力を抜いて、やさしい人

仰向けの姿勢でお休みになっていても、施術を開始して頭を持ち上げようとすると、私の手の中で自ら頭を持ち上げようとしてくださる人がいる。寝ていても、自力で首を持ち上げてくれる。そういう人たちの首は、例外なく固い。力の抜き方がわからないわ、笑い…

守られて

セラピストになって非常に嬉しいことのひとつに、良い友達がわんさかできた、ということがあります。彼女たちは、やさしくて、そして人と快適な距離をとるのが抜群に上手い。近くで話しているだけで、ほぐれて来ます。ほろほろ。一人一人に際立つ個性があっ…

子供との距離

友達の家に行った。駅で待ち合わせした。彼女が押しているベビーカーの中の赤ちゃんが、上目使いでこっちを見た。彼女の家に入ると、床に下ろされたその子がまたたきも忘れたように警戒している。何をするにも顔だけは私を見ている。道で会った猫みたいだ。…

挨拶について

私の働いているサロンは、スポーツクラブの中にあるので、沢山の人がお客様として行き来している。トレーナーは達は若く、男女ともに自信を漲らせて歩いている。お掃除スタッフはとっつきにくい。挨拶してもちらっとこちらを見るだけだ。雑巾はここで洗って…