トラウマに再び近づいて

瘋癲さんが
「長く生活していた元恋人と共同研究をしようと思うんだけど、このアイディアについてどう思う」

と聞いてきた。

素敵なことだと思った。そう伝えた。

次に昔のことを思い出した。

大切な女友達がいると言われていて、実は友達を越えた関係の女性だったこと。

そんなことが複数回あったことを。

私は複数回とも、女友達をそのままの情報として受け入れて、
結果、破局してしまった。

嫌とか、不安とか、疑うとか、見せなかった、

したかったけど、できなかった。

彼が「大切だ」と言うものに対して、そういうことは。

そこで、
「ここで受け入れてしまうから、だめなのかな」
と考えた。

でもこういう気持ちを伝えることで、相手が隠す方向に出るかも知れない。

だったら言わないほうが良い。

そこで友達から、指摘を受けた。

私は強く抵抗したけど、違和感が残り、
その違和感こそ「次からは見逃さないようにしていく」
と誓ったことだった。

そこで何を、どのように、どうやって伝えたらよいのか考えた。
伝えるべきかどうかも考えた。

一晩考えて、

今回は自分の気持ちはちゃんと伝えていきたいし、
前回と違う行動を取りたい。

という結果に至った。

電話をしてみたら、忙しそうで、早く切りたそうだったので、

長いメールを打った。

過去の経験もあって、不安に感じているところもある、ということ、
本当に普通の間柄なら、他の人のことを話すように普通に話して欲しいこと、
を書いた。

出そうかどうか迷ったけど、今回は新しい行動をしていくんだし、
これで終わるなら、あとで終わるのも同じことだと思った。

今思うと、瘋癲さんとの身体の相性はいいから、早く終わりにすることもなかったかな、とも思う。

でも最後に

「私は人から面倒と思われても、もう自分で自分を殺しながら生きていくのはやめることにしたのです」

と書いた。

これで終わったとしても、誰のことも責めない。

全部自分で決めたんだ、駄目なら次へ行く。

もう自分を殺すのは、やめにしたんだ。

うん、やめにしたんです。