挨拶について

私の働いているサロンは、スポーツクラブの中にあるので、沢山の人がお客様として行き来している。

トレーナーは達は若く、男女ともに自信を漲らせて歩いている。

お掃除スタッフはとっつきにくい。挨拶してもちらっとこちらを見るだけだ。

雑巾はここで洗ってもいいのかな、と思っても、彼らの仏頂面を見ると、こう言われそうな気がする。

−あんた、サロンの人でしょ。そこ使わないで。モップ洗ったりすんだから。

共通の用具を借りるとき、挨拶しながら借りた。そしてお礼を言って返した。それを繰り返していると、彼らは、やっぱり親切な人たちだということがわかった。

−充電器は、ここにあるからね、あたし忙しくてときどき変えるの忘れちゃうけど。

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浅草のまつり湯にときどき行くが、女湯のお掃除スタッフは明るく働いている。歩き方が違う。きびきび仕事する。

そして高齢の方のほうが堂々と働く。

お嬢さん、皆が使うのよ。周りを見て。次の人が使うことを考えて。

そういうお掃除スタッフのムードが、女湯の更衣室を明るくする。そして下町の客層は明るく、やさしい。気取る人はいない。

色々な体つきの人がひとつところに集まって、譲り合って湯浴みする。

それに対して都心のスポーツクラブの更衣室のムードはあまり良くない。なんというか、余裕が無い。ぎすぎすしている。

そしてお掃除のスタッフの存在なんて無いものとして着替えている。

客が悪いのか、お掃除スタッフが暗いのか、どっちが先なのかはわからないけど、もっとやさしいムードになればいいのに。

私はお掃除スタッフさんにもお客様にも挨拶をする。

挨拶しますとも、働く環境は、少しでも良い方がいいし、

私は、女の笑顔が好きなんだ!

とくに歳を重ねた女性ににっこりされると、とっても嬉しいんだ。