下っ端君

最近、美容室に併設されたサロンで新しいメニューの研修を受けながら、施術をしている。

下っ端の、貧相に痩せた金髪の痩せた男の子が何人か、コーヒーを入れたりケープをたたんだり洗濯をしたり、いわゆる下働き、をしている。

愛想の良い男の子が殆どだけど、「なんで俺が。。。。」的な表情で屈辱の雑務をこなしている子もいる。

そういう子は大抵、過剰に奇抜な髪型をしている。

早くビッグになりてえよ!カリスマよばわりされて雑誌に載りてえよ!と思う気持ちはわかる。

でも下働きは大切なのよ、お兄さん。

裾野が整わないと、山は盛れないよ。

技術は、下積みの上に成長してゆくもの。

雑務を適当にして、のし上がれる職人さんなんていない。

だから一緒にタオルを畳みましょう。

楽しそうに、そして綺麗にね。