ヤクザ

瘋癲さんの部屋に行って、ヤクザのブイシネマを観た。

ブイシネマのヤクザの人達は、とてもカッキリした定型を持っていて、何を話すにも顔面神経痛みたいな顔をする。

あれの何があんなに殿方を引き寄せるのか、全く不思議だ。

あの画面に、特別位の高い人として、瘋癲さんが座っていたら、怖かろうね、と二人で話しながら笑った。

「そうですか、じゃ、右手の指はまだ揃っているようですね。(にっこり)
僕は血を見るのはどうも苦手で、すみませんね、あとはよろしくお願い致しますよ。(しずかに退席)」

なんて役、似合うし、怖いなあ!

この話を瘋癲さんは気に入って、ヤクザの映画を再生すると、
僕の出る幕はあるかな、
と言う。

ヤクザはひどい描かれようだ。
彼らはあんなに馬鹿じゃないと思うけど。

おやすみなさい。