季節性鬱 駄目認定 違う人になろうとすること

鬱が強度になってくると、自分を責めることに忙しくなります。

 

自分の駄目な部分がより拡張される上に、体が動かなくて気力が無いから、

何をしても「駄目」に見える。

 

良いところ、一か所も無いように見える。

これからもたいしたことはできないように見える。

たいしたことができないなら、生きている意味は無いような気がする。

意味がないことを続けるのは疲れるだけだし、終わりにしたようが良いような気がする。

 

部屋が汚い、駄目。

文章下手、駄目。

不細工、駄目。

太ってる、駄目。

年とってる、駄目。

稼げてない、駄目。

駄目、駄目、駄目、駄目、駄目。

 

せわしなく自分を刺してる。

どうして刺すのかと考えてみた。

私、違う人になろうとして、

それがうまくいかなくて、怒っている。

 

その「違う人」ってのは、「成功してて、美しい人」で、

「成功」ってのは、「充分稼いでる人」で

「充分稼いでる人」ってのは、高いものを持っている人だ。

高いものって、家や車や服のことだ。

 

ああ、それで、どうなりたいの。

どこに住みたいの、経堂?湘南?松涛?谷中?

いくらの家に住みたいの。3億くらい?

ひとりで管理できるの?

車運転できないのに、どんな車が欲しいの?マセラティジャガーのオープンカー?

どんな生活をしたいの?召使がいる生活?

オーダーメイドのシルクのワンピースやファーコート、カシミヤ

襟の台が高くて、縁をパイピングされた仕立ての良いコート

沢山のブーツ、通夜のある皮の鞄

私が染めさせた皮で作ったパンプス

一粒で作らせたアクセサリー

毎日ブロウしてもらう髪

それは、いいなあ。

 

でも、でもですよ。

 

私は、今の私を普通に愛せれば

何もいらない

 

名前を呼んで、名前を。

私を殺さないで。

刺さないで

皮膚を剥がして、違う人にしようとしないで。

私を殺さないで

殺さないで

殺さないで

殺さないで

違う人にしようとしないで

駄目って言わないで

違う人になろうとしないで

 

私のまま私を

私のまま私を

私のまま私を

私のまま私を

私のまま私を

 

ああ、疲れた。

入力してて、凄く泣けた。

 

19のときから、もう30年経った。

まだ死んでいない。でも

まだ違う人になろうとする。

 

私はどんどん老いて

老いて

老いて

老いて

 

まだ私のままでいる。