約束

私は昔、100人以上の組織全員にだまされて、
何も知らずに献身的に頑張っていた。

ある日はめられていたことを大衆の面前で公開されて、
全員がもう、待ってましたとばかりに意地悪な薄ら笑いで私の表情の変化を「楽しんだ」。

私はどうしてもそれが信じられず、
大衆の面前で、失神するくらいの苦痛を感じたことがある。

私はそれで廃人になったか、自ら死を選んだか、
多分、死んだ気がする。その日のうちに。

その約束のために苦労した、あなたのことを本当に慕っていたから。

私ははめられて、皆は笑い、その場で死んでしまうのではないかというくらい苦しかった

そんな訳で私は、約束という言葉には過剰な反応をする。

約束を平然と守らない人間には殺意が湧くし、
約束を信じた私自身が、惨めで、惨めで。

だからときどき、声に出して言う。

私は、惨めです。

そして最近これが加わった。

約束を守って裏切られた私は、惨めだったけれど、
バカみたいだったけど、でもバカじゃない。
馬鹿正直。それは立派なこと。

人を信じ切って、まんまとだまされた私は、惨めです。
でも、約束を守った私は、馬鹿じゃない。

あなたは、真面目な人。

いいのよ、このままでいいんです。

私が保証します。否定しないで。

あなたは、馬鹿じゃない。

おやすみなさい。