意識離脱
朝起きたらすんごい快晴にもかかわらず辛かった。
頑張ったけど、身体が冷えていく。眠りたい。寒い。
打たれ弱すぎる。生きにくい筈だ。
服選ぶのも時間がかかる。
元気になりたい。美味しいベーカリーカフェに入った。
五月の日差し。平和な日曜。
カラメルクリームに砕いたピーナッツを挟んだ、香りの良い小麦粉の上品な細長いパン。
ここに来て、辛いって?
なんで??
ぼーっと食べ終わって、なんだかいらいらした。
美味しいことに、集中しようよ。
思考より感覚を先に味わおうよ。
この風を、光線を、パンの美味しさを、コーヒーとの組み合わせを、どうして打ち消すの。
呼吸しようよ、緑見ようよ、今気持ち良いかなって、探そうよ。
なかったら、気持ち良さを作って、味わおうよ。
すぐに思考を体から切り離すなよ。
でも食べなかったことには、してないね。
そこだけは、偉い。
生きにくいけど、生きる。