瞳を開いて
友達が緑内障になり、視界の上半分が見えなくなってしまった。
レーシック手術の問題で初めて知ったけど、視界が狂うと、逃げ場が無くて、精神的にかなり来るらしく、友達も辛そう。
私も今日、眼科に行ってみました。
いつも視界に、ボウフラというか、イカの赤ちゃんというか、半透明の線画のようなものが離れたり重なったりして水中生物のように動くのを面白く思って放っておいたんだけど、ちゃんと見てもらおうと思って。
検査の前の視力測定で、強度近視ということがわかった。
うまれつき眼球に奥行きのある形で、視力が弱いのではなく、度数が弱いんだそうです。(度数は視力とは違うもので、屈折力、のようなもの。興味ある人は調べてみて)
強度近視の人は、眼球が楕円形。楕円の長いほうの弧に常に引き伸ばされるような力がかかるため、その部分が薄くなって、網膜はく離になりやすいんだそうです。
網膜はく離っぽいな、というところでレーザー治療ができるけど、気づくのが遅れると大きくはがれてしまい、大変になってしまうそう。
という訳で妙齢の皆さん、とくにコンタクトしてたりする皆さん、眼科の検診にも年に一度は行きましょう。
瞳を開き切って中を見るため、瞳を開く目薬を差したら、色の見え方や視界が大きく変わった。
30分、散歩に出て来て、といわれてデパ地下に行ったら、さあ大変、おとぎの世界。
どこにもピントが合わないから、照明という照明が細かくぼやけてまたたき、全体的に明度がぐっと上がったその視界で見る世界は、まさしく夢の中。
白が輝く中に、ピンクやサックスブルーがキラキラ踊る。
動く絵を見ているようだった。
鬱の人にこの目薬を差してあげたら、ちょっと気持ちが変わるのではないか、などと考えてしまった。
いかんいかん。
でも、色やエッジの見え方で、人生もけっこう変わってくるんだろうな。