義妹とのシンクロ
義妹と、とても気が合う。ななみちゃん(仮名)。
4年前までは徒歩1分の家に住んでいたので、よく夜中にパジャマの上に何かを羽織って、ななみちゃんの家まで遊びに行った。
弟の帰りが遅いので、それまで一緒に、お喋りするのだ。
「どうしてななみちゃんの家っていうの?弟さんの家でしょう」って、親戚に言われたことがあるけど、私は弟に会いに行っている訳ではないので、ななみちゃん家だ。
ななみちゃんはお茶を入れてくれて、自分で焼いたお菓子を出してくれることが多かった。
彼女はとても頭が良いのだが、いわゆる男性的な脳ではないので、社会であまりガツガツ働くタイプではなく、当時は仕事を辞め、(あー私仕事やめて良かった!!と彼女は言う)小さい二人の子のお母さんで、今はもう一人子供が増えている。
ななみちゃんが他の県に引っ越してしまうときは、本当に寂しく思った。
今でもなるべく月に一度は、泊りに行っている。
ななみちゃんと、上の2人の姪甥が待ち構えていて、そこに赤ちゃんも混じって、家は広いのに、私のまわりはぎゅうぎゅうになる。
甥姪と一緒に眠ってから、起きてきて、ななみちゃんと話す。
離れていても、私達は同じ本を読んでいることがあったり、同じことを調べていることもある。どちらもマイナーなことなので、2人で驚く。
「どうしてこの本借りてるの?私、この本をななみちゃんに薦めたんだっけ?」
「えっ金盥ちゃんも読んでるの?」
そういうことがあると、2人の間に絆を天が証明してくれたようで、心強くなる。
「弟ちゃんと結婚して本当に良かった!!」とななみちゃんは断言している。私も嬉しい。
女の友達で、一番好きな人だ。色に敏感で、おしゃれで、落ち着いた子育てをする。お菓子を焼き、天然酵母を育て、ミシンでカラフルなものを沢山作る。
13も歳の離れた妹を、それはそれは可愛がっている。
「親の介護や遺産相続が始まったら、そんな子供みたいなこと言ってられなくなるよ」
と言う人がいるけど、一生友達でいたい。
「子供が全員巣立ったら、近くに住もうね」と言い合っている。
そうしたらどんなに楽しいかしら。
そうなったらどんなに素敵かしら。