瘋癲さんに繋がらない

今さっき、父の話を、これだけ書いて、今度は駄目な娘の話。

 

父の事故の連絡を聞いてショックを受け、すぐ瘋癲さんに会って話したかった。

「今日忙しい?」

と聞いたら、

「仕事で疲れました、明日の準備もあるのでもう寝ます」

と返事が来たので、その日はそのまま黙っていた。

 

次の日同じ事を聞いたら、

「今晩良いですよ」

と返事が来たので支度して、いざ出ようとしたら

「やっぱり仕事があるから1時間後に来てください」

と言われ、夜遅くタイミングを崩されて、1時間も待てない。

 

疲れてしまったのでそのまま帰った。

 

家に着いて

「お話できるときに電話ください」

と送ったけど、電話が来なかったので自分から電話した

 

瘋癲さんは父のことよりも、どのような人が父の加害者になったのかを知りたがった。

私が話を始めたら相槌のトーンが変わったので

「忙しいなら、次にする?」

と聞いたら、

「そうだね、命に別状が無くて、世界が終わるようでなければ。また聞かせてください」

と言った。

 

それで電話を切った。

 

父の病院に行き、今電話してみたら、電源が切られている。


ああ、まだ父のようにはなれぬ。

私がこうしたら、こうして欲しい。

私がこうなったら、こう動いて欲しい。

それが思い通りにならないと、私の感情は害される。

 

やっと繋がったと思ったら、瘋癲さんは銭湯の入り口をくぐったところで

「なに、なにか急用?」

「お父さんの話」

「お父さん、命に別状ないんでしょ」

「ない。またかける」

 

瘋癲さんは、生きていることにとてもこだわる。

どんな状態でも、生きているほうが良いと断言している。

 

私はそうは思わないんだけど。。。。

 

だから「命に別状無いんでしょ」という言い方をする。

そういうことじゃないんだけどなあ。。。


まだまだ修行が足りぬ。

悲しいことがあったとき、思い通りに癒してもらえると思ってもいいけど、

思い通りにならなかったときに、いちいち感情を波立てるでない。

 

「僕はべつにあなたのお父さんには興味がないからなあ」

「そんな話より、別の話をしようよ」

瘋癲さんならそのくらい言うかも知れない。

 

私と、違う人だもん。

 

頭が痛くなってきた。

 

だから、人の行為を決め付けるなって。

 

おやすみなさい。

#期待通りに動いて #思い込み #ファンタジー #理想のパートナー