瘋癲さんとの日常
一昨日の夜、瘋癲さんちに行った。
彼の部屋は相変わらず凄くて、書類や本を踏みながら奥の部屋に行く。
あちこちに、綺麗なのか着用後なのかがわからない衣類と、文房具と、書類と、本と、クリアファイルと、紙と、薬と、小銭が散乱している。
彼は部分的に病的に几帳面なところと(語学専門家だから)、病的に自由なところがあって、ペンには蓋をしないし、薬はどんどん新しいシートを出すし、あちこちにある古い薬を集めたら多分ダンボールいっぱいくらいにはなるのではないかと思う。
靴下とパンツの引き出しだけ猛烈に綺麗に畳まれた靴下とパンツがそれはそれは綺麗におさまっているが、あとはしっちゃかめっちゃかで、
歯ブラシ、ボールペン、蛍光ペン、シャープペン、付箋などはあちこちに複数散らばり、多分10個以上はあると思う。
手元に無ければコンビニで買うので、細かい文具がどんどんたまり、蓋をしないのですぐ駄目になる。でも捨てない。
貧乏なのに、ジャージャーお金を使うなあと思う。
台所が狭いからという理由で家事は一切せず、一切を外食で済ませている。
これも貧乏なのに、謎だ。
紙コップと紙皿で用を済ませている。これが一番衝撃だった。
夜型で、すぐ眠れなくなるので、たまに導入剤を飲んでいる。
過敏性腸症候群でいつも下痢をしている。
乾燥肌で毎日背中に塗り薬を塗っている。
とにかく、いつもラムネみたいに薬を食べている。
だらしなくおせんべいなどを食べるのでいつも胸元が汚れている。
服は殆どユニクロで、緑、カーキ、チェック、えんじ色が好きで、眼鏡は良いフレームをかけている。
彼の生活には女性が必須なためだと思うけど、まめに洗濯をし、わざわざ外まで乾燥機をかけにいき、ふんわりした良い香りの服を着ている。
汗のにおいをおさえる製品が5本くらい並び、デンタルフロス、マウスウォッシュなどもよく使う。白髪も自分で染めている。
セクシャリティとして、爺むさく見られたくないらしい。
一度
「10歳年下と付き合うなんて、なんかいいね」
と言ったら
「俺42のとき18と付き合ってたもん」
と言い返された。彼女の親に説得されて別れたそうだ。
モテる自負があって、
ファブリーズみたいなものも使い、部屋では線香を焚くこともある。
香りに敏感みたいだ。
黒のタートルが似合いそうだな、と思ったら、昔は黒のタートルばかり着ていて、飽きたらしい。
きっと素敵だったろう。
私が行くと、暗い部屋での中でパソコンをしている。
電気をつけないほうが好きだそうだ。
超都心に住んでいるのに、部屋の鍵は閉めない。
だいたい散歩に行き、銭湯に行く。
外食の予算は多くて1人2000円、普段は1000円。
どの店に食事に行っても「あなた、あの店入ったことあるかい」と聞く。
多分誰と付き合っても同じコースを歩いていたのだろうと思う。
日本酒が好きすぎて、普段は飲まないようにしている。
一升くらいなら飲めるそうだ。
部屋には今まで付き合った女性が、かいがいしく世話をやいた形跡が沢山あって、
いつも優しくて世話好きな人と付き合っていたんだなと思う。
ここまで細かく書いちゃったら
「多分その人、私の元彼だと思う」
とか
「その人とセックスしたことある」
って人が現れるかも。笑
そしたらその人と話してみたい。
私の何にも興味を持たないので、離れているときに何をしているかも聞かないし、フェイスブックも自分から見に来てくれたことは一度もない。
まあ、そんな人で、魅力的です。
私、変わり者なんです。笑