理想の細かさ
瘋癲さんにぴしゃりと、
「その人の何をも、僕が変えさせる権利は無いからね」
と言われて、物凄く考え続けている。
というのは、私が異性と上手くいかないのは、
理想と現実に開きがあるのは、
「異性に求めるものが多すぎる」
からなのではないか、と思ったのだ。
しかもそれって、当然、
「私の理想どおりに」
なのだから、ずいぶん勝手と言えば勝手な話だ。
事実婚だった彼の話をしましょう。
彼はその業界では誰でも知っている大手、
新聞だったら朝日か読売、といったような会社で働き、高所得だったけど、
借金が凄かった。
私にはいつも隠していたけど、いろんな通知が着ていた。
私も彼にお金を貸していた。日本のサラリーマンの平均年収以上、貸していた。
それは一般の人から言うと、あまりよくないことらしい。
私はあまり気にしない。借金自体は。
お金なんて、あるほうが助ければ良いと思ってるから。
嫌なのは、返す返すと言って返さないことだった。
でも別れた原因ってのは、
彼が他の女性とずっと関係があったことが判明したことで、
その彼女に惚れ続けていたことだ。
これはどうしようかと考えたけど、
私にここまで平気で嘘をついていた、ってことがネックだった。
結婚もずっと放置されていた。
しないならしないって言えばいいのに、するすると言いながら10年以上もごまかしていたのは、人としていただけない。
この感じだと今後も彼女と会うだろうし、私にそれを止めることはできない。
彼女も大切なんだ、彼女に会ってくれ、って言われたら、別れなかったと思う。
彼は彼女をどうしても失いたくなくて、私を失った。
(その後彼女も失ったけど)
でもまあ、結果として、別れてよかった。
で、今瘋癲さんと付き合っている、
というよりセックス&フレンドみたいな感じなのだが、
私は常に、認定証明みたいなものを欲しがっている。
それは「愛してるよ」の言葉だったり、一緒に未来の話をしたり、
二人の共通事項を少しずつ作っていくことなんだけど、
そしてお互いの家に二人の痕跡が残っていくように、
心にもお互いの痕跡が残っていくようなことなんだけど、
瘋癲さんはそれを徹底して退ける。
自分のことは良く話す、過去の女性のことも良く話す。
でも私がそれを聞くと、話さなくなる。
そして瘋癲さんは、私の生活にも過去にも家族にも、全く、全く関心が無い。
私がどこで何をしていようと、どんな隠し事をしていようと、どうでもいい。
だからもし私が風俗で働いていようとも、自分から言わなければ彼には関係無い。
何も聞いてこない、「誰と?」さえも一度も聞いてこない。
だから私、嘘をついたりつじつまを合わせる必要も全く無い。
彼は常に「いまここに居る、連絡の取れる女」という情報しか無くて、
「いまここ」以外どうでも良いので、過去、誕生日、二人で行った場所などが全く蓄積されない。
連絡は主にこちらから、たまに瘋癲さんから。
都合が悪いときがどのくらい重なっても、何も言わない。
これで会えなくなってきたら、別な人を探して、
その人と私と同時に会っていくのだろうと思う。
出会いサイトも2つ継続して、会える人には会っている。
そこで魅力的な女性に会って、彼女も瘋癲さんを気に入ったら、
普通にその人との関係も開始するのだと思う。
そこで私が離れたら、それで良いのだろうとおもう。
返信しなくなったら、
「返信来ないな」
「返信来ないな」
で終わって、何てことなく、次を探す。
まあ、私は所謂、「肉体を持ってて、まあ、そこそこ抱ける女」の象徴であって、
(彼は「俺だって誰でも抱くって訳じゃないよ」と言う)
ほんとに「平成31年度の女」に過ぎなくて、
それが、ほんとに、
「寂しいな」
と思うわけです。
じゃ、「愛してるよ」って言われたら、満足するかっていうと、
そうね。。。
割と満足するのかも!!!笑
だから、言葉が欲しいだけかも。
でもほんとに、過去の話なんて、概念では、ある。
家族の話、過去の話はいくらでも捏造できるし、
そう思うと、私、瘋癲さんって人と出会ったのは、
私のありようを鍛えられているように思う。
みんな結婚している。パートナーがいる。
私がこんなにぐちぐち不満を言っている原因は、
あきらかに私にあって、
それはなんだろうってほんとに考えているわけです。