いきなり全てが、つながっ(てしまっ)た

さっき、いきなりつながったことがある。

昨日瘋癲さんと話してて

今まで女性に幻滅したことはあるのか、って聞いたら、

幻滅って、なんだい

って言うから

この人とはもう無理だ、って感じること。

と説明した。

瘋癲さんが共感しないので、

ほら、よく食べ方が汚くて、もう無理、とか、

けんかしたときの様子で、もう無理、とか、言うでしょ。

と言ったら、

僕は誰に対しても、何に対しても、無理とは感じない

と妙な返事が返って来た。

面倒くさいなって感じる話し、いつもしてるじゃない。

と聞いたら

ああ、それなら。というより、女は誰でも面倒くさいからな。

と返って来た

誰のことも好きじゃないんだなあ、と歩きながら思った。

私に対しての「感じ」が、前よりもなんというか、

「今、ただそこにいる(在る)、女」

だった。

この間私の家に来たときの話をしたとき

「自分で作った料理を食べたかったから、行った」
という言い方をした。

瘋癲さんの家は台所が機能していない。

食べたい味を自分で作りたかったのだ。

そんな言い方、ないでしょう、と私は笑った。


そんな色々が、なんとなくひっかかっていたんだけど、

いきなり、さっき、全てが綺麗につながった。

そうだ、そりゃそうだ、私に興味が無い筈だ。
何をしていようと、どうでも良い筈だ。

なぜなら、彼は私にこう言ったんだ、2度目に会ったとき。

「僕と男と女の関係になる可能性はあるのかな」

私は驚いて、そこで答えを出せず、

あとで「前向きに進んでみる」とメールした。

彼は「付き合う可能性」とは言わず

「男と女の関係になる可能性」と言った。

私は「進んでみる」と返した。

だから彼は後日、自分の部屋に呼んで私を触ったんだ。

あのとき、すぐに「男女の関係になる可能性?あります」
といったら。

彼はその足で自分の部屋に誘って、すぐセックスをしただろう。

だからああいう言い方をしたんだ。

言葉通りだった。それだけだった。

そこに特殊な意味を付加していたのは、私だけだった。

だから結局、私たちは、付き合ってはいないし、

もし付き合っているとしても、私は彼にとって、

全く特別な女性では無い。

彼女と呼ばれることは無いだろう。

ただ、今、一番近くに存在があって。

黙っていても、出現してくる女。

ただそれだけだった。

なんか、身体の力が抜けてしまった。

でも、まあ、いいや。

彼がどう、じゃなくて。

ここまでわかった以上、私が彼と居たいのか、居たくないのか。

私が選ぶことができるのは、それだけなのだから。

極めて進展の見込みが無くなったこの関係を

(だって私が腹の底で描いていたストーリーは、

長らく彼と一緒にやっていける、

そしていつかは大切にされるお話だったから←相変わらずだ!!)

彼は、害さえなければ、そして許せる範囲の容姿だったら、

本当に、誰でもいいんだ。凄いな。

だからいつでも誰にでも「あなた」なんだ、

目の前の女性は全て名前を持たず、固有させない。

今私がいなかったら、

「僕だってそんなに若くない、誰でも抱く訳では無い」

と言っていた家庭教師先の女性を、確実に抱いていただろう。

おお、また一段と凄みが増した。

彼の言う「彼女」って、
「無害で身体を触らせてくれる女」
ってことだけ、なんだわ。

うわーすごい。徹底してる。

これで私も、さらに自由になれる気がする。



私が性的サービスの話をして、

「私は今、満たされてるから行かないけど」

と言ったとき、

別に行ってもいいのに、に匹敵する彼の無感動は、

そこから来ていたんだ。

ほんとに、私が誰と何をしていようと、風俗で働こうと、
子宮を摘出しようと、連絡が取れなくなったら腐敗していようと、
気に、ならない。それは、愛していないから。

私は自分は特別な女性だと思い込んでいたけど、普通に違った。

男だからベニスがついている、そのくらい普通に、愛されていなかった。

ってことは別の女性が現れたら、瘋癲さんはすぐそちらに目を向けるだろう。私が去らなければそのまま何人でも相手にするだろう。

そこで私が耐えられるのかしら。



今、また思い出した。

最初に私の家に来たとき、彼は

「郷土料理をつくってあげよう」と言った。

私は嬉しくて、この人は、本当はやさしい人なんだと思った。

あれは、自分が食べたかっただけだった。

あとはよく「あなたの家にテレビを見に行きたい」と言っていた。

テレビ。台所。

自分の家に無いものがあるから来るだけで、

広い台所とテレビが無ければ、私の家には、来ない。

だから2駅くらいで行ける私のサロンには、
いくら見においでよ、と誘っても寄り付かなかったんだ。

私のSNSも生活も全く興味が無い筈だ。

他の女性の生活のほうをむしろチェックして、私を友達から外したのは、水のように自然なことだ、私に興味が無いからだ。

究極の正直さ。

そうかそうか、本当にいつ終わってしまうのか、

この「男と女の関係」。

そこだけは覚悟して、彼に会いに行こう。

(まだ会うんかい!)

当たり前です、だって私は、超粘着質で、重くて、

タール系の女、ですから!

10月はホント、いろいろと、凄い。

もっともっと、強くなるんだ。

半分と半分で、丸になる。

そういう関係が理想だと思っていた。

自分が完全な円になるまで、瘋癲さんにまとわりついて、

彼の生き方を見ていたい。

おやすみなさい。