自由でよろしい

10年以上一緒に暮らして一昨年別れた男性から深夜、2回着信があった。

折り返しかけた。

別れるってことは、どこで相手が死のうが放って置くことよ

と、友達には言われますけど、

私は放っては置きません。だって、一度ご縁のあった人だし。

家族みたいなものだもの、

元夫でも、他の元恋人でも、助けを求められたら、助けます、

ある程度までは。

長く一緒に生活した元彼の声は、物凄く元気が無かった。

あからさまに元気がなかった。

彼は寒くなると、元気が無くなるんです。

取引先との食事を終えてタクシーの中から電話してきた。

彼は飲んだ相手と別れて一人でタクシーに乗ると、寂しくなるのです。

下痢が、5日も止まらないんだ。

と悲し気な声で、言った。

病院に行って薬をもらったら、やっと、止まったよ・・・

彼は体調が悪くなると、とっても弱気になるのです。

そんなしょんぼり材料が3つ重なって、電話してきた、という訳です。

私はもう、すんごい元気な声で、話しました。

そうよ、体には気をつけないと!お互い1人身なんだから!!

と言ったら、

ふん、そうかね

と拗ねたような声でそっけなく言った。

遠方の施設で1人きりで亡くなった、ずっと拗ね続けて亡くなった彼のお母さんの態度にそっくりだった。

同情してもらえなくて、面白くないのよね。

君、君、君ね。

君は、もうどうしようもなく幼くて、無邪気だねえ。

瘋癲さんも、あなたも、君たちは、ほんとに自由で、よろしい。

見習って、私も自由になろうとしているんです。

だから自分で撒いた種は、自分で刈り取って、

その実は自分で、食べなさい。

最後まで。

あー綺麗な声。リンク先に飛んでください。

おやすみなさい。